活動日誌について
今話題の科学情報やイベント、技術などについての話し合いや考察を、レポート形式でまとめて配信しています!学生ならではの視点でまとめているので、理系の知識が少ない人にも、解りやすく解説出来るように日々つとめておりますので、お気軽にご意見・ご感想を頂けますと幸いです!
close無事課題を提出
できたのかしら?
ありがとうございます。
それは
良かったわ。
すごい蒸すしー、じめじめするしー・・・
しゃきっとして下さいよ!
部活の時間ですよ!
もっと智恵先輩を見習って下さいよ!
のんびりいこーよー。
自分の興味ある分野だけ
積極的なんだからー・・・
部員が育ちますな!
先日の話をふまえて
もう一度、図4を
見てもらえるかしら。
リチウムイオン二次電池も
将来はかなりコストパフォーマンスを
上げてくると予想されてますよ。
このニッケル水素蓄電池や
リチウムイオン二次電池は
なんで値段が下がるって
予想されているんですか?
製造プロセスを
全て機械化、自動化するとか。
あとは材料そのものを
安くするとか、かしらね。
以前少しお話ししたのだけれど
リチウムイオン二次電池の場合は
リチウム金属自体の値段が
下がることは無い
と、言われているの。
下げることで
大幅なコストダウンを
はかるのは、難しいんじゃ
ないかしら。
下げようとしてるんですか?
まだエネルギー密度に
伸びしろがある
と、いわれてるの。
どういうことですか?
エネルギー密度を上げて
コストパフォーマンスを
上げるってことですね。
リチウムイオン二次電池
に、関しては
エネルギー密度を
上げることを目標に
研究が進められているの。
ニッケル水素蓄電池は
エネルギー密度を上げる
研究はしないんですか?
ニッケル水素蓄電池の場合
エネルギー密度は
もう上がらない
と、言われているの。
楕円が真下の方に移動してますね。
物の値段自体が下がってる
ってことですね。
エネルギー密度を上げることで
コストパフォーマンスを良くする
ってことですか・・・・。
エネルギー密度が上がったから
エネルギー効率で言えば
1kgあたりの値段は
下がったかのようですが・・・
実質、電池自体のコストは
あまり下がらないってことですよね?
いくらエネルギー効率が
良いから安くなる
と、言っても
用途によっては
値段が下がらない
かもしれないわね。
あくまで予想なの。
じゃあ結局これも夢物語で
実際にどうなるかは
やってみないと解らない
ってことですか。
そういってしまえば
そうなんでしょうけど。
リチウムイオン二次電池も
どこまで値段が下がるか
解らないってことは
もしかしたら、この予想通りに
ならない可能性もあるんですよね?
そうなのかもな。
もっと注目してもいいんじゃないですか?!
世の中は単純じゃないですよ。
ナトリウムイオン二次電池を
推すな。
まだあんまり、みんなが
研究していない場所ですよ??
なんか、わくわくしません?
私も文子ちゃんの
その意見
少し賛成。
こういった研究はどうせ
リチウムイオン二次電池の性能の限界が
みんなに解るほど明らかにならなきゃ
どこの企業も次のステップに
進もうとしないんじゃないか?
もしリチウムイオン二次電池の研究が
限界に到達したら
ナトリウムイオン二次電池の
開発に着手するかもしれない
ってことですか?
以前の話に出てきた
否定証明?みたいな!
ダメって解るまでやるってことですよね!
そして次の手にうつると。
コロンボとホームズの推理対決
の時に話したけど
もっとカンと経験で先を見通して
次の策に移らないと
いけないときもあるのかもな。
かもしれないわね。
研究には莫大なお金や
時間がかかるんですよ?
なかなか難しいのも
現状なんじゃないんですか。
それもあるわね。
私たちでプロジェクトを起こすとか!!
おちつけ。
その後先考えず無鉄砲に
突き進む単純脳は好きだけどさ。
ほめてるんですか?
けなしてるんですか?
文子ちゃんのお話は
面白いかもしれないけど
今回の図は、あくまで
概念的な図なの。
他の図をみながら
よく考えた方が
いいかもしれないわね。
参考資料を見ながら
また図を
作っておこうかしら。
よろしく御願いします!
全然やる気無かったくせに・・・
1) 工藤徹一、日比野光宏、本間格、「リチウムイオン電池の科学」、内田老鶴圃(2010)
2) J.S.Thorne,J.R.Dahn,M.N.Obrovac,and R.A.Dunlap;J. Power Sources,216,139(2012)
3) Yangang Wang,Bo Li,Chengli Zhang,Hong Tao,Shifei Kang,Sheng Jiang, and Xi Li, J. Power Sources,219,89(2012)
4) S.Komaba,T.Ishikawa,N.Yabuuchi,W.Murata,A.Ito,and Y.Ohsawa,Applied Materials & Interfaces,3,4165(2011)
5) L.T.Lam,and R.Louey,J.Power Sources 158,1140(2006)
6) G.H.Newman and L.P.Klemann,J.Electrochem.Soc.,127,2097(1980)
7) 岡田重人、原聡、土井貴之、山本準一、硫黄と工業,62(9),131(2009)
8) S.Okada,H.Arai,and J.Yamaki,Denki Kagaku(Electrochemistry),65,802(1997)
9) A.Nadiri,C.Delmas,R.Salmon,and P.Hagenmuller,Rev.Chim.Miner.,21,537(1984)
10) P.G.Bruce and G.Miln,J.Solid State Chem.,89,162(1990)
11) Y.Uebo,T.Kiyabu,S.Okada,and J.Yamaki,The Reports of Institute of Advanced Material Study,16,1(2002)
12) C.Delmas,F.Cherkaoui,A.Nadiri,and P.Hagenmuller,Mater.Res.Bull.,22,631(1987)
13) T.Shiratsuchi,S.Okada,J.Yamaki,and T.NishidaJ.Power Sources,159,268(2006)
14) I.Gocheva,M.Nishijima,T.Doi,S.Okuda, and J.Yamaki J.Power Sources,187,247(2009)
15) T.B.Kim,J.W.Choi,H.S.Ryu,G.B.Cho,K.W.Kim,J.H.Ahn,K.K.Cho,and H.J.Ahn,J.Power Sources,174,1275(2007)
16) 第53回電池討論会(2012)福岡
【関連対話】
未来の車と社会 001:「車」と「みらい技術」
– – – – – – – – – –
未来の車と社会 005:二次電池の過去と未来と問題
未来の車と社会 006:コストからみた各種二次電池の位置づけ(現在の記事です)
未来の車と社会 007:ナトリウムイオン二次電池の経済性と可能性
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